恐怖短編集

☆  ☆  ☆

洋太は震えていた。


寒くもないのに、震えていた。


体中から力が抜け、目の前の牛乳とパンに手を伸ばすことさえできないのに、強い震えは止まらなかった。


箱、闇、男……。


箱、闇、男……。


それらを順番に、息を飲みながら繰り返し見つめる。