恐怖短編集

男の口から出たのは、気味の悪いグロテスクな話だった。


ある箱に入れられ、残酷に殺された男の話。


男は、上から降ってくる液体によって体を溶かされ、真っ赤な血肉の塊となって死んだ。


私は時折吐き気を覚えながらも、その話に耳を傾けていた。


「……だから、なんなのよ」


無理矢理、言葉をしぼり出す。


けれど、男は自分の話を終えると、軽い笑みを湛えたまま、その場から離れていく。


「おい! どこ行くんだよ!!」