恐怖短編集

一人で公園にいたときに、突然若い男に襲われたのだ。


後ろから突然口を塞がれた私は、咄嗟に右手で男のソレ握りしめ、思いっきりヒネリ上げてやった。


男がひるんだその隙を見て、逃げ出したのだ。


逃げながらも足がもつれてもつれて、公園を出るまでに何度転んだかわからない。


服がこんなに汚れているのは、その時の汚れ。


しかし、逃げている途中からの記憶がない。


「誰か!?」


もう一度、誰もいないと知りながら叫び声を上げた。