恐怖短編集

☆  ☆  ☆


私は、自分がどうしてここにいるのか解からなかった。


気付いたときには、辺りは薄暗く、手足を伸ばしてみても立つ事の出来ないほど狭い場所にいた。


「誰かいないの?」


たまらず、そう呼びかける。


お気に入りのチェックのミニスカートは泥まみれで、新品のキャミソールも汚れが目立つ。


夕べのことは、よく覚えていた。