恐怖短編集

☆  ☆  ☆

どれくらい時間が経っただろう?


狭い檻の中で何とか体を横にした洋太は、精神的な疲れが一気に押し寄せてきて、この状況の中眠ってしまっていた。


足を曲げたままだったので、少ししびれを感じた。


「いてぇ……」


固い床の上で寝る事は慣れているはずなのに、ギシギシと骨が悲鳴を上げている。


背中の痛みに顔をゆがめて、天井を見上げたときだった。


「あ?」


丸い点が無数にあるように見える。