恐怖短編集

定期的なリズムを刻んでいた電車は今、そのリズムを速くさせたり遅くさせたりを繰り返しながら、確実に速度を落としていた。


「なんなんだよ」


「故障?」


「遅刻しちゃう」


あちこちから不満の声が上がる。