恐怖短編集

「見ればわかるだろう」


男の言葉に俺は眉をよせる。


それから、他の五人の男たちへ視線をうつした。


男が六人。今日から六日間。


「まさか、ここにいる男たちが、一人一日かけて、俺に話を聞かせるつもりか?」


頬に冷たい汗がつたい、それが檻の床に落ちて消えた。


「その通りだ」