恐怖短編集

「その、これは人間のように育てると聞いたんですが」


「あぁ、それは花をつけるまでの事ですよ。だけど、ただ人間に似た形をしているだけです。


言った言葉をオウム返しする機能もついてるみたいですけど、人間のように育てられるわけではないんです」


「好きな人の顔にそっくりになるというのは?」


「……え?」



一哉の言葉に、キョトンとして首を傾げる。