恐怖短編集

七時十五分。


昨日と同じように、この時間を境目に私は被害に合う。


右へ左へ、右へ左へ。


撫でられ続ける私のオシリは、友達の恭子なんかよりも貧相でペッタンコだ。


こんなオシリを好んで触るなんて気が知れない。


きっと、相手はロリコンかマニアなんだろう。


そんな考えを巡らせながら、私は俯くふりをして、『手』を見ようと首を斜めに傾ける。


その時、


「おはよう」


という、聞き慣れたその声に私は顔を上げる。見回りをしている車掌さんだ。