恐怖短編集

つまり、《人草花》は花としても、人間としても中途半端な生き物だ。


半分は命のないロボットで、半分は植物として生きている。


なぜそんなものが流行っているのか一哉には理解できなかったが、今の女子高生の会話を聞いて少しは納得できた気がする。


ドラマでも、映画でも、小説でも、マンガでも


恋愛ものにはある程度の人気が出る。


この《人草花》もきっと、恋愛が成就するお守りのようなものとして人気が出ているのだろう。