恐怖短編集

「草じゃねぇって、花咲くっつったのあんただろ」


何がおかしいのか一哉には全くわからないが、そこで大笑いする。


まるで、壊れたラジオが大音量でかかっているように、頭が痛くなりそうだった。


「その名前なんだっけ?」


「バカだなもう忘れたのかよ。《人草花》だよ」