恐怖短編集

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バスの中、パンツが見えるほどの短いスカートに、派手な化粧。


学校へ行くのに不必要なはずの付け爪に、靴のかかとをだらしなく踏んで歩く様。


浅井一哉は、その女子高生たちの様子を眉間にシワを寄せて眺めていた。


今時の若者は。


と言ってしまえば自分が古臭い人間に見えてしまうが、社会人になた今、ついそんな言葉が出てしまう気持ちがわりりつつあった。