『ココア、飲みな?』 ニコリと微笑む彼の笑顔を、胡散臭いと僕は思った。 それでもカップを受け取り、冷えた体へ流し込む。 半分程 飲んだ頃、僕の体は重くなっていた。 体がだるい。 瞼が開かない。 次第に光は遠ざかっていく…。 薄ら開いた目に入ったのは、ニヤリと不気味な笑みをこぼす彼の姿だった――…。