あのときの、パパの顔は今でも忘れられない。 驚きの中に悲しさ、少しの安堵、自分に対する無力感と罪悪感…全てが入り混じったような表情だった。 幼いながらに、僕は全てが解っていた。 捨てられたということも 子ども2人では、到底 生きてはゆけないことも 灰音は、僕が守らなければならないということも。