中学3年の夏、俺は梶原亜美(かじはらあみ)に出会った。


亜美は2つ上の高校2年できれいなお姉さんという印象を受けた。


亜美と初めて出会った場所は近所に住む高津幹也(たかつみきや)の家。


俺と幹也さんは2つ違いだったけど、小さい頃からよく一緒に遊んでいて、仲が良かった。


この日も俺は幹也さんの家に漫画を借りに行っていた。


「遼。受験生だろ?漫画ばっかり読んでいていいのか?」


「だってさー。息抜きも必要じゃん」


「息抜きしてばかりじゃんか?」


幹也さんの家は居心地が良くて、いつもゴロゴロして漫画を読んでいた。


♪~♪~♪


幹也さんのスマホが鳴る。


「何?彼女ー?」