あたしは

「行ってきます」

と言って、先に歩いて行った翔ちゃんに

小走でついていった。

「翔ちゃん、こっから何分くらいなの?」

「うーん。10分くらいかな」

そんなに遠くないんだ。

「ってか、家帰って準備とかしなくていいの?」

「あー、多分」

多分って・・・。

そうこう話しているうちに

「よしっ、着いた」

塾に到着したみたいです。

「うわぁー、大きいー!」

その塾の建物は、寮みたいだった。

まぁ、実際に寮だったんだけど・・。

それを知るのはもうちょい後のこと