「悪いが、睡眠薬を飲んでもらった」 俺は玲を抱きかかえて、空を飛んだ。 向かう先は、以前奏が倒れてたという場所。 そこに、俺らの世界と繋がる扉がある。 「俺は今日、玲と一緒にこの世界を去る」 そう呟いてまもなく、目的地に到着。 道路の真ん中に立ち呪文を唱えた。 「ビネール・ザリア・ラグナロクイア。扉召喚」 呪文を唱え終えてすぐに扉は現れた。