ふらふら歩いていた真優はアイスが売っている店の前で立ち止まった。げっ。並びすぎだろ。有名な店なのか?甘いもんなんて食わねえし分からねえ。


その行列にうんざりする俺とは違い真優はわぁ!と嬉しそうに店を指差した。



「あれ食べたぁい!」

「よし。買ってやる」



クソ…ッ!口が勝手に動くッ!


あんな人混みに行きたくもねえのに気付けば何故か即答していた。これが真優じゃなかったら罵声飛ばしてるぞ。