昔はどうにかして真琴の居場所を突き止めようとがんばってみたけれども、子供に探すことなんてできなかった。 だから、もうあきらめていた。 一生会えないまま終わるんだと。 でも、今会える。 もうすぐ会える。 俺は興奮を押さえ込むために、葵にメールを送ることにした。 ″幼馴染がやってくる。″ すると、電話がかかってきた。 「・・・なんだ。」 「珍しいな。お前からメールだなんて。」