君がくれた笑顔

驚きすぎて、拒むことさえも忘れていた。


冷静に考えることができないなんて人生において、

これが初めてだった。


頭が真っ白になった。

というフレーズをよく漫画や小説で聞いていたけど。

そんなことあるはずないじゃん!と否定していたあたし。


なのに。

なのに。

その状況にぴったりなあたし。


やがて、唇が離れると。

「なんで、拒まなかったんだよ・・・」

と彼が聞いてきた。


「・・・わからないんだ。」


「は・・・同情ってことかよ」

「そんなんじゃない!!!」


思わず大声を出してしまった。


ここが、バスの停留場ということも忘れて。

行きかう人々は、

カップルの喧嘩かー?とかいいながら過ぎていく。

恥ずかしくて仕方なかった。


だけど・・・


「あつし。あたしは、たぶんあつしのこと好き。」

大胆にもここで告白した。


「「「ひゅーひゅー!!」」」

いろいろな、野次馬のからかいが飛び交う。


でも、そんなのどうでもよくて。