君がくれた笑顔

ーあやな、若野。SIDE-


「若野・・・さっきのことだけど」

「うん」


「あれ・・・うそだよな??」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

長い沈黙の後。

「本当」

顔を真っ赤に染めた若野がそういってきた。


「うそでしょ?!」

実はあたしも若野のこと心の中でいいな。

って思ってた。

だからすごくうれしい。

「うそじゃない」

今度は笑って答えた若野にきゅんてきたんだ。


心の想いが通じ合っているってことで

男と女の絆。というものを感じた。

初めてのいとしさの絆。


麻友や葵との絆の感じ方とは違うんだ。


「「返事」みたいなものは?」

「あっ。あたしも・・・好きだったんだ」

「マジか。俺・・・すっげぇうれしい!!」

そういっていつになく積極的に若野はあたしを抱きしめた。

「初めて好きになったんだ女子のこと。」

そういわれて・・・


高鳴る鼓動と彼の腕の中で確かな幸せを感じていた。


この日の放課後に事件はおこるのに。