「とかなんとか言って、高広は明日香が心配なだけじゃないの?」


ニヤニヤしながら、私達を見る留美子。


健司は、理恵にフラれたんだから、やけになって私や留美子に襲いかかるかもしれない。


そう考えると、私を心配してくれるのはありがたかった。


いつものように通学途中で理恵と合流し、学校に到着した私達は教室に入り、自分の席にいる翔太に話をしていた。


私の提案に、翔太は驚きの色を隠せない様子で。


「おいおい……本気かよ? 『昨日』明日香と高広を殺したやつだぞ?」


翔太も、留美子と同じ反応だった。


でも、これ以上私は健司に殺されたくはない。


何もつかめなくても、会ってみる必要があると思っていた。


「大丈夫だよ。留美子と高広もいるしね。だから翔太は、理恵とふたりで八代先生と話をしてよ。ね?」


「まあ、明日香がそう言うなら、俺はかまわないけど。何かあったら連絡しろよ」


なかば諦めたように、フッと鼻で笑う翔太。


「明日香は、普段人に合わせるけど、言い出したら聞かないところあるからね」


次は理恵が、クスクスと笑いながらそう言った。


そんなところ、あるかな? けっこう柔軟に考えてるつもりなんだけどな。


「それでさ、健司の家がどこか教えてくれない? 私達、誰も知らないんだよね」