フローズン・パールのレビュー一覧
5.0
失う。書かれてる事は男と女の別れですが、短い間に何かをどんどん喪って行く感じを上手く表現されてる。 女性が読んでも男性が読んでもこの感じは分かりますね。 大人な作品です。 短いですが、ゆっくり読んで下さい。
失う。書かれてる事は男と女の別れですが、短い間に何かをどんどん喪って行く感じを上手く表現されてる。
女性が読んでも男性が読んでもこの感じは分かりますね。
大人な作品です。
短いですが、ゆっくり読んで下さい。
始まりあれば終わりもある。
燃え上がった思いを
どれだけ保ち続けるのかは
お互いの努力次第。
失くしたものを取り戻そうと
彼女ひとりが思い悩み、葛藤し、
流れを変えようとする姿は
健気で切ない。
だけど、最後には
彼女は強く、たくましく。
前に向かって進み出す姿は、
凛として美しい。
女性として進むべき道を
考えさせられました。
是非、読んでみてください。
ネタ、ばらします。
本作品はハッピーエンドではありません。
恋が始まり、そして終わるときを
淡々と書かれてあります。
最後の最後に彼が気づいて
くれることもなければ
追っかけて抱き締めてくれるといった展開も
ありません。
彼女は彼の元を去ってゆくのです。
だけど、何故か
読み終えたあと、前向きになれる。
前に進まなきゃと
思える。
そんな、不思議な感覚の
大人の恋愛を描いた
ショートストーリーです。
少ししっとりとした
秋味の恋物語
お薦めします。
だから、男と女はおもしろい。
この短編を読んで最初にそう思いました。
どんなに運命的に出逢った二人でも、末永く幸せに…とはいかないものです。
惹かれ合って、結ばれて、その幸せが永遠に持続すればそれが一番いいんでしょうけど、恋の炎を燃やし続けるのって難しい。
それに失敗してしまった主人公が一生懸命あがく姿が切なく、しかしラストは新たなスタートの予感を感じさせてくれる爽やかさもあり素敵な短編でした。
おすすめです。
二人でいるときの孤独感 いつからあなたは私を見ていない? いつから私はあなたを見ていなかった? それは静かに浸透して空気を徐々に冷やしてゆく 短い言葉と冷ややかな空間に現れる鮮やかな色彩、清廉な輝きを放つ冷たい真珠が切なさを助長する、明紫さんの巧さが光る作品です。 家族・恋人……あなたがパートナーの『心』を最後に見つめたのはいつですか?
二人でいるときの孤独感
いつからあなたは私を見ていない?
いつから私はあなたを見ていなかった?
それは静かに浸透して空気を徐々に冷やしてゆく
短い言葉と冷ややかな空間に現れる鮮やかな色彩、清廉な輝きを放つ冷たい真珠が切なさを助長する、明紫さんの巧さが光る作品です。
家族・恋人……あなたがパートナーの『心』を最後に見つめたのはいつですか?
基本短編でもハッピーエンドが好きなんですが、彼女は出ていくのだろう、と結末が見えていても、ページをめくらさせられました。
同棲恋愛に失敗した愚かな女、非は男だけでなく女にもある。
よくある話なのに、素晴らしい心理描写で読者を惹き込み、不思議な明紫ワールドへと導く。
その力に、Fantastic!の一言です。
程度の差こそあれ、誰にでも身に覚えがあるんじゃないかなあ。
日々の生活に追われて、気づいたら相手をないがしろにしてたってこと。
なんだか、深く反省…。
欲を言えば、男性側の視点で続きを読んでみたいです。本当に大切なものを失ってから気づくのは大抵男性ですものね。
でも、その頃には女性は逞しくも、とっくに吹っ切れてるっていう(笑)