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午前11時26分。

ロンドンの時計塔、ビッグベンの下にて。シフォンの白ワンピースを着た少女がせわしなく辺りをキョロキョロしていた。


ふと、周りの女性達がとある一点を見つめて顔を赤くしていることに気がつく少女。


その目線を辿ってみると、そこには見知った顔が………



「ユウヤさんっ！」

「よう、昨日振りだなリーシャ」



片手を上げるユウヤに少し赤面しながらも小走りで近づくリーシャ。

そんな二人に周りの視線が一気に集まる。



「あの男の人カッコよくない？」

「日本男児はやっぱいいね！」

「ってゆうか隣の子も可愛いし」

「あー、美男美女カップルってやつ？」

「ちょーお似合いだよねえ」



その言葉に更に赤面しうつ向くリーシャ。

しかしユウヤは気にならないようで、「んじゃあ行くか」と言うなりスタスタと歩いてしまった。