予言と未来




話し掛けて来た男達は、睨むように此方を見ている。



「な、何ですか?」



リホが尋ねると、声を掛けて来た男が口を開く。



「お前等さぁ、ほんとに空界を護れると思ってんの?」


「はぁ!? 当たり前だろ!?」



ウィンが叫ぶと、彼等は顔を見合わせて くっくと笑う。



「馬っ鹿じゃねェの? お前等まだ餓鬼じゃん。」


「餓鬼だろうと何だろうと、別に良いだろ!?」



尚も喰って掛かるウィンに、男は嫌そうな目を向ける。



「お前等みたいに正義を語ってる奴、大嫌いなんだよね……後、お前みたいな迷惑者も。」



男は、ライネスに目を向ける。



「お前さ、何で此処に居んの?」


「そんな事 言わないで下さい!」



ライネスを護るように、彼の前で両腕を広げるリホ。男は それを、全く気にしていない。



「生き残りが村に来るとさ、悪魔が来るかも知んねェだろ? お前 殺しに。迷惑 掛けてんの、解ってる?」


「…………っ。」



ライネスは何か言いたげだったが、黙って唇を噛んでいるだけだ。



「生き残りとか、格好付けてんじゃねェよ。早く死んじまえ!」


「っ!!」



余りの暴言に、ライネスが息を飲んだ その時。


ぱんっと、乾いた音が響いた。