予言と未来




「さぁリホちゃん! 続けて!」


「はいっ。」



リーヤの言葉に返事を するリホは、何故だか とっても楽しそう。



「でですね、ライネスってば いつも幼馴染みの私に しがみ付いて来て、『リホちゃん、怖いよぅ』って。」


「ああぁぁっ!!」



顔を真っ赤に して、ライネスが発狂する。



それを見て、ウィンは爆笑した。



「だから ちゃんと男らしく強くなってくれて、“リホちゃん”嬉しいっ。」


「…………。」



ふざけるリホを、ライネスは恨みが籠った瞳で睨んだ。



「……さぁ、売られた喧嘩は買わないとね、ライネス。」



最早 抵抗する気すら無くし、リーヤの腕の中で ぐったりしているライネスに、愛光は話し掛ける。



「……は?」


「明日 私と戦って、ライネス。私が勝ったら貴方は仲間に。貴方が勝ったら貴方の好きなように暮らせば良い。」


「はぁ!?」



愛光の言葉に答えたのは、ウィンだった。



「アイカ、女神様と契約してから まだ1回も魔法 使ってねェだろ!?」


「そうだよ、無謀だよ!!」



ウィンとリーの抗議に、愛光は微笑むのみだ。