予言と未来




レイムのピンク色の瞳が、綺羅綺羅と輝いている。



「きっと あの予言はさ、人間とフェニックスと龍 以外は、誰でも良かったんだよ。」

「誰でも?」



反芻する愛光に、レイムは明るく笑い掛ける。



「自分達の生きる世界を護りたいと思う人なら、誰でも。」



(……そっか。そうゆう考え方も在るんだね。)


だとしたら。


(人間とフェニックスと龍は、確実に この人じゃなきゃ駄目ってゆうのが在ったんだよね……?)



何の為に?



その疑問を口に出そうと した瞬間、レイムが愛光の肩を叩いた。



「あっ、変身するみたいだよ!」



慌てて其方に目を向け、愛光は息を飲んだ。



4人共、背中に生えている翼が大きく広げられており、全身から光を放っている。

リホの周りには炎の風が、ウィンとリーヤの周りには鋭い風が、リーの周りには優しい涼やかな風が、それぞれ吹いていた。



「わぁっ……。」



愛光とレイムは口を ぽかんと開けて その光景を見ていたが。



(……うっ……ちょっとエグいかも……。)



顔や腕、足から動物の毛が生えて来る光景は、失礼だとは思うが、余り良いものじゃない。



変身は5分も掛からずに終わった。