翌朝、愛光とリホは村の入り口で、ウィン、レイム、リーと合流した。
「そう言えばさぁ、レイムって天使なのに、この村に住んでるの?」
疑問に思った愛光が尋ねると、レイムは頷いた。
「去年からね。天使と幻獣は仲良いから、良く在る事だよ。」
「ふぅん……。」
愛光が頷いた時。
「よぅ、ウィン。待たせたか?」
明るい男の声が、後ろから聞こえた。
振り返ると其処には、20歳半ばの青年が1人。
緑の髪は短く切られ、つんつん跳ねている。琥珀の瞳は強い光を宿していた。背中にはウィンと同じ、黄緑と黄色が混じった翼が生えている。
「グリフォン族のリーヤだよ。あたしの友達。」
ウィンが青年を紹介する。
「アイカとレイムは、リーヤに運んで貰ってくれ。」
ウィンの言葉に、愛光とレイムは頷いた。
そうして6人は、村を出た。


