部屋の壁に掛けてあるカレンダーを見る。 今日は日曜日。 リホと出会ったのは月曜日だったから、明日が丁度1週間後だ。 押し入れから大きな鞄を取り出し、服を詰める。 (……行こう、異界に……。) リホは戦うとか言っていた。 死んでしまうかも知れない。 でも、大切な人 全てを奪って行った この人界で、息を殺して生きるくらいなら。 異界で、私を必要と してくれる人達の為に戦って、死ぬ方が ましだ。 愛光は その夜、久し振りに ぐっすり眠った。 新しい世界で、生きる為に。