予言と未来




「私は、絶対にライネスを死なせない!」



決意に満ちた愛光の声が、辺りに響いた。



「何の犠牲も出さず、誰も死なさず、2界を護ってみせる! 予言は、あくまでも予言だもん。私達は ずっと、予言とは違う未来を創ろうと、必死に戦って来た。最後は、ライネスも死なさず、悪魔を退けてみせる!」



愛光の言葉に、仲間達は皆 頷いた。



「そうだな!」



「これ以上、予言に縛られないように。」



「惑わされないように。」



「皆で力を合わせて。」



「最後の戦いへ行こう!」



そして、愛光、リホ、ウィン、リー、レイム、ルーヴ、アリィは、駆け出した。先頭を切って走っていた愛光は振り返る。



「ライネス! 絶対に、2界を護って、必ず迎えに来るから! だから、死なずに其処で待ってなさい!」



愛光の命令口調にライネスは目を見開き。














小さく、笑った。



その笑顔を目に焼き付けて、愛光はライネスから視線を外し、前を向く。



目指すは、空界の結界が綻びた場所だ。