「気?」
「神霊の別名です。」
愛光の疑問に、リホが答える。
「……邪悪だったって……。」
「そのまんまだよ。天使の俺には、悪魔と同じ気が感じられたんだ。」
「うちも、感じてた。」
ぽつり、とレイムが呟く。
「レイムも?」
「……でも、ライネスは傷付いてるみたいだったから、単純に周りの神霊が弱ってるだけだと思ってたの。」
レイムが拳を ぎゅっと握る。
「大爺様も、気付いていたんですか?」
愛光が訊くと、大爺様は頷いた。
「リホには言わなかったがな、儂にも確信が在った。ライネスが裏切り者に なると言う、確信が。」
「そんな……。」
「付いて来なさい、皆の者。お主等に見せなければ ならないものが在る。」
大爺様は そう言うと、立ち上がって歩き出す。
愛光達は その後ろを付いて行った。


