――もう直ぐ会いに行くから。
夢の中の あの人は、確かに そう言っていた。
(……まさか。唯の夢だろ……?)
そう言い聞かせても、ライネスの胸の中の不安は拭い取れない。
“あの人達”に会うのは怖い。
でも、それよりも。
自分の罪が、仲間達に知られる事の方が。
もっと――怖い。
弱い自分が表に露わに なる事が――。
――恐ろしいんだ。
ライネスは唯の夢だと思っていたが、これは唯の夢では無かった。
彼が暗黒へと突き落とされる――愛光達と悪魔の戦いの終焉と、予言の真実が明らかに なる――。
その時は、
もう直ぐ其処へと迫っていた。


