予言と未来




それぞれが魔法や剣で お互いの背中を守りながら戦う。



仲間達の目の心配が在るので、愛光は発光(ライト)を使わず、光線(ビーム)のみで悪魔を攻撃する。



「ウィン! 余り出過ぎないで!」



どんどん悪魔に近付き、接近戦を するウィンに、リホが叫ぶ。



「そんな事 言ったって、あたし遠距離攻撃 出来ないもんっ!」


「鎌鼬が在るでしょう!?」



リホが再び叫んだ その時。



会話を した事で集中力が乱れたのだろうか、ウィンは、悪魔の攻撃を もろに受け、地面に座り込んだ。



「ウィンっ!」



動けない彼女を、悪魔の1人が襲う。



その悪魔を攻撃しようと愛光は試みるが、沢山の悪魔に囲われて、その余裕は無い。リホも、リーも、手一杯なようだ。



その時。



「ああっ、もう!!」



ライネスが小さく毒づく声が愛光に聞こえ、次いで、今度は はっきりとした声が聞こえた。





「雷!!」





その言葉と共に、空に在った雨雲から一閃の光が悪魔を襲い。



悪魔は倒れたかに思えた。