予言と未来




「悪魔!?」



愛光の隣で、レイムが息を飲む。



目の前に現れた悪魔達は、にやにやと笑っている。



「ちょこちょこ空界 襲ってても つまんないからさ、遊びに来たの。お前達が どれくらい強いのか、確かめてやろうと思って。」



1人の悪魔が そう言い、彼等は一斉に構えた。



「此処で、一戦 交えると?」


「そ。」



リホの問いに、悪魔は軽く答える。そして、飛び掛かって来た。



「こうなったら避けれません。戦いましょう!」


「ノルマは1人6人。行けるな?」


「え!? うちのノルマも6人!?」



ライネスの言葉に異議を唱えたのはレイムのみで、愛光達は戦闘態勢に入る。



「いよいよ、空界を護る第一歩を踏み出せる訳だな!!」



ウィンは全然 恐怖を感じていないようだ。



(ほんと、この世界って、何もかもが急展開だよね。)



恐怖と不安と、ほんの少しの わくわくで、愛光は微笑んだ。



(だからこそ、私は楽しいんだけど!)



皆に必要とされている。
皆と一緒に戦える。



それだけで愛光は、幾らでも頑張れるのだ。