予言と未来








そして、大会 当日。



コロシアムに向かった愛光達は、受付の女性からトーナメント表を受け取る。それを見て出番と相手を確認した。



「1番 出番が早いのは?」



「僕だ。2試合目。早過ぎだよ~。」



始まってすらいないのに泣きべそを 書いているリーを見て、愛光は笑ってしまった。



「ウィンが3試合目、リホが5試合目、アイカが6試合目、ライネスが8試合目かぁ。リーとウィン、リホとアイカは1回戦 勝ち抜いたら当たるね。」



表を しみじみと見ながらレイムが言う。



「って事は、決勝迄 勝ち抜かなきゃ、ライネスとは戦えねェんだな?」



「はっ!?」



ウィンの突拍子も無い発言に、ライネスが あからさまに嫌そうな顔を する。



「だって お前ムカつくんだもん。ストレス発散の良いチャンスだぜ。」



「…………。」



「…………。」



「……お前、予想 以上に馬鹿だな。」



「はあぁっ!? 馬鹿とか言われる筋合い ねェし!!」



ウィンの言葉に、ライネスは鼻を鳴らしただけで、答えなかった。