☆
「勇人、何やってんだよおまえ」
「あ、いや……なんとなく空から呼ばれたような気がしてな」
「勇人、またそれかよおまえ……マジヤバくね?
おまえ、ちっちぇ頃は白い龍神さまが見えるなんて言ってたもんな」
「んなことねえよ!」
悪友達にはそう誤魔化したけど、実際あれは夢なんじゃないかと思えた。
俺が小さい頃によく見たのが、雲の彼方からちらっと見える白い龍神。
キミコおばちゃんや神社の龍神像によく似てる。
だけど、今は言っても信じてもらえないからマジな顔して言えない。
だけど、母さんだけは笑顔を浮かべて信じてくれるんだ。
「鈴本 勇人、早くしろよ! おまえの愛しの梨花ちゃんが待ってるだろ!」
山潮高校の階段で悪友の加藤が俺をからかう。
「ば、ばか! 誰があんな女が愛しのだよ!」
俺は加藤に蹴りを入れてヤツを懲らしめた。
「勇人、何やってんだよおまえ」
「あ、いや……なんとなく空から呼ばれたような気がしてな」
「勇人、またそれかよおまえ……マジヤバくね?
おまえ、ちっちぇ頃は白い龍神さまが見えるなんて言ってたもんな」
「んなことねえよ!」
悪友達にはそう誤魔化したけど、実際あれは夢なんじゃないかと思えた。
俺が小さい頃によく見たのが、雲の彼方からちらっと見える白い龍神。
キミコおばちゃんや神社の龍神像によく似てる。
だけど、今は言っても信じてもらえないからマジな顔して言えない。
だけど、母さんだけは笑顔を浮かべて信じてくれるんだ。
「鈴本 勇人、早くしろよ! おまえの愛しの梨花ちゃんが待ってるだろ!」
山潮高校の階段で悪友の加藤が俺をからかう。
「ば、ばか! 誰があんな女が愛しのだよ!」
俺は加藤に蹴りを入れてヤツを懲らしめた。



