お骨を拾うとき、勇人のお骨の小さなかけらを分けてもらい、彼にもらえたムーンストーンのペンダントと一緒にした。
あたしがプレゼントしたアクアマリンのペンダントは体と一緒に天に昇った。
勇人の遺髪と一緒にいると、過ぎ去った思い出が次々と蘇って懐かしさに浸れた。
勇人は孤児だったから無縁仏になりそうなところを、お父さんがそれでは忍びないから、と特別に野島家のお墓を作ってそこに勇人を葬った。
曾おばあちゃんのお隣のお墓。
寂しくないよね、勇人。曾おばあちゃんと一緒だから。
あたしは毎日お墓参りと仏壇へのお供えを欠かさずに話をするのが日課になった。
日が経つごとに悲しみは薄れるかもしれない。
だけど、今は泣かせてね。
勇人が好きだと言ってくれた笑顔を取り戻すから。



