くるうみ。~あなたと過ごした3日間~




翌日あたしは恥ずかしいと思ったんだけど、逃げようとしたら勇人に捉えられてしまった。


「逃げるなよ……おまえが腕の中にいるなんて夢みたいだから実感が湧かねえ」


だからもう一度いいか、と不安げに訊かれてイヤだなんて言えない。


あの苦しさと痛みは嫌だったけど、勇人がそれで安心できるなら……とあたしは覚悟を決めて頷いた。


だけど、今度は少しずつ違って、やっと勇人とひとつになれた実感が湧いた。


苦しさの中でも違う感覚があたしの中に起こる。


勇人の求めるままにあたしは体を投げ出したんじゃない。自分の意志で勇人を求めたんだから、愛されるという意味がわかって胸がいっぱいになって幸せだった。


勇人は回数を踏むごとに熱く強くあたしを求めて、あたしの全てを支配した。



2日目は寝食も忘れて求め合い、疲れたけど幸せのただ中にあたしはいた。