勇人が本当の気持ちをあたしに、自分の口から告白してくれた。


その感激は言い表しきれないけど、敢えて言うなら全身が温かいものでくるまれたみたいな幸せを感じた。


「だから……離れるのが正解だと思ったけど、おまえの叫びが俺に間違ってるんだって教えてくれた。
それから毎日毎日……俺……どんどん瑠璃香が好きになって苦しいくらいなんだ。

龍神祭の夜、俺、かなりヤバかったくらいでさ。
浴衣を着たおまえが眩しすぎて……理性がかなり吹っ飛んだ。だから、シカトするかはしゃぐしかなくて。

おまえと付き合えるようになって、死んでもいいくらいに幸せだった。
でも、欲深い俺は……もう限界かもしれねえ。
瑠璃香、おまえが嫌なら俺はもう指一本触れない。
けど……俺は全身でおまえを感じたい。
許してくれるか?」


勇人は震えて小さな子どもみたいに怖がって臆病な面をさらけ出してた。


きっと今、あたしが否定するのは簡単だし、勇人もあたしの返答を受け入れると思う。


だけど、それじゃあきっと二度と触れなくなる。