今まで、男性の体を見てときめいた経験なんかないからどぎまぎした。
明石先輩の時は微笑みかけられただけで幸せだったのに、勇人の引き締まった体を見てドキドキするなんて。あたし変なのかな?
それに、あたしはあの胸の中に何度も抱きしめられたんだ。
それを思い出しただけでかあっと頬が熱くなる。
やだ……すごく恥ずかしくなってきた。
思い切ったはずなのに、勇人の「子どもを作るか」という発言がやけに胸に迫ってくる。
恥ずかしくて堪らないから、気付かれないうちに離れようと足に力を入れた瞬間、ピリッとした痛みがふくらはぎに走って、途端に硬直した足が動かなくなった。
「イタッ!!」
慌ててふくらはぎを抱えようとして、ここが海だって事をすっかり忘れてた。
浮く努力をしなかったあたしの体は当然重力に従って海に沈みかけた……。
その瞬間、後ろからグイッと抱え上げられる感覚があり、気がつくとあたしは勇人の腕の中に収まってた。
「瑠璃香、大丈夫だったか?」
勇人が優しく訊いてくれたから、怖かったあたしは思わず彼にしがみついた。
明石先輩の時は微笑みかけられただけで幸せだったのに、勇人の引き締まった体を見てドキドキするなんて。あたし変なのかな?
それに、あたしはあの胸の中に何度も抱きしめられたんだ。
それを思い出しただけでかあっと頬が熱くなる。
やだ……すごく恥ずかしくなってきた。
思い切ったはずなのに、勇人の「子どもを作るか」という発言がやけに胸に迫ってくる。
恥ずかしくて堪らないから、気付かれないうちに離れようと足に力を入れた瞬間、ピリッとした痛みがふくらはぎに走って、途端に硬直した足が動かなくなった。
「イタッ!!」
慌ててふくらはぎを抱えようとして、ここが海だって事をすっかり忘れてた。
浮く努力をしなかったあたしの体は当然重力に従って海に沈みかけた……。
その瞬間、後ろからグイッと抱え上げられる感覚があり、気がつくとあたしは勇人の腕の中に収まってた。
「瑠璃香、大丈夫だったか?」
勇人が優しく訊いてくれたから、怖かったあたしは思わず彼にしがみついた。



