自分が偶然見つけた実がそんなに貴重なものかわかんないけど、勇人に言われるまま大きめの実を摘んでポケットに入れた。
「このサルナシの実はな、よく見てろよ」
勇人がナイフで小さな実をスパッと2つに切って、その断面を見せてもらったあたしは驚いた。
鮮やかな緑色に芯はクリーム色で黒い小さなタネがある。
まるっきりキウイフルーツそのものだったから。
「え~~! なんでなんでこんな場所でミニキウイフルーツがあるの!?」
「ちょっと食ってみろよ。毒はないし皮ごと食えるからそのままいけよ」
あたしはびっくりしてその実を眺めるだけじゃなく、勇人の勧めるままに口の中に放り込んでみた。
ちょっと酸味が強いけど、確かに味もキウイフルーツ。
不思議だし、ミラクルだし。
「すげーだろ? つっても俺の力じゃないけどな。
サルナシはマタタビ、あのネコが酔っ払うあれと同じ系統の植物でさ、キウイフルーツの原型さ。
中国にあったサルナシをニュージーランドで果樹化したのがキウイフルーツ。
だから、味も見た目も似てるんだよな。
サルナシの実は天然の果実の中じゃ1、2を争う美味さと言われてるんだ」
「このサルナシの実はな、よく見てろよ」
勇人がナイフで小さな実をスパッと2つに切って、その断面を見せてもらったあたしは驚いた。
鮮やかな緑色に芯はクリーム色で黒い小さなタネがある。
まるっきりキウイフルーツそのものだったから。
「え~~! なんでなんでこんな場所でミニキウイフルーツがあるの!?」
「ちょっと食ってみろよ。毒はないし皮ごと食えるからそのままいけよ」
あたしはびっくりしてその実を眺めるだけじゃなく、勇人の勧めるままに口の中に放り込んでみた。
ちょっと酸味が強いけど、確かに味もキウイフルーツ。
不思議だし、ミラクルだし。
「すげーだろ? つっても俺の力じゃないけどな。
サルナシはマタタビ、あのネコが酔っ払うあれと同じ系統の植物でさ、キウイフルーツの原型さ。
中国にあったサルナシをニュージーランドで果樹化したのがキウイフルーツ。
だから、味も見た目も似てるんだよな。
サルナシの実は天然の果実の中じゃ1、2を争う美味さと言われてるんだ」



