あたしの挨拶に美紀さんは元気よく頷いてカメラを構えてみせた。
「そ! 1ヶ月の取材のクライマックスだもの。実際に自分で体験しないと信憑性に欠けるし迫力が出ないと思ってね。
お陰様で今のところいい記事が書けそうな予感がビシバシするのよ。
このサバイバルにも当然取材許可頂いてるから、バッチリ密着させてもらうからね」
ジャーナリストとしての美紀さんは生き生きとして素敵だな、と思った。
生徒から体験談を聴くだけじゃ物足りないから、と自ら体を張って危険を伴う取材までしちゃうなんて。
あたしにはちょっとムリかもしれない。
あたしは無難に纏めようとして平凡なよくある記事にしちゃいそう。
スゴいんだ、美紀さんて。
なんとなく気になってた事をあたしは彼女に訊いてみた。
「あの、美紀さんがジャーナリストになろうと思ったのはいつですか?」
「え、これのこと? う~ん、確か中学生の時に写真部に入ったのがきっかけかな。
写真の魅力に取り付かれて、ついでに真実を切り取ってみんなに伝えたいと思うようになって、高校じゃ新聞部と写真部を掛け持ちして、短大は国文科を専攻したわ。
ジャーナリストになって3年目だけど、わたしはまだまだね」
「そ! 1ヶ月の取材のクライマックスだもの。実際に自分で体験しないと信憑性に欠けるし迫力が出ないと思ってね。
お陰様で今のところいい記事が書けそうな予感がビシバシするのよ。
このサバイバルにも当然取材許可頂いてるから、バッチリ密着させてもらうからね」
ジャーナリストとしての美紀さんは生き生きとして素敵だな、と思った。
生徒から体験談を聴くだけじゃ物足りないから、と自ら体を張って危険を伴う取材までしちゃうなんて。
あたしにはちょっとムリかもしれない。
あたしは無難に纏めようとして平凡なよくある記事にしちゃいそう。
スゴいんだ、美紀さんて。
なんとなく気になってた事をあたしは彼女に訊いてみた。
「あの、美紀さんがジャーナリストになろうと思ったのはいつですか?」
「え、これのこと? う~ん、確か中学生の時に写真部に入ったのがきっかけかな。
写真の魅力に取り付かれて、ついでに真実を切り取ってみんなに伝えたいと思うようになって、高校じゃ新聞部と写真部を掛け持ちして、短大は国文科を専攻したわ。
ジャーナリストになって3年目だけど、わたしはまだまだね」



