くるうみの舞台となるのが、山潮から3km離れた沖合いにある辰美島。
5kmの大きさの山あり谷ありのなかなかバラエティーに富んだ自然豊かな無人島。
これだけ離れていても2日後の大潮の干潮には海底が晒されて、辰美島と海岸の間を歩けるようになるんだよね。
参加者は小型船で何往復か分けて辰美島に運ばれる。
くじ引きでその順番が決められて、もちろん先の方が有利な場所をベースに取れるから、あたしは出来たら一番目が良かったんだけど、生憎と一番最後の七番目の船に乗る羽目になった。
ちなみに明石先輩は一番目で亜美と加藤先生は三番目。
亜美達が乗り込んだ船を見送って気まずいあたしと勇人だったけど、そこへ意外な人が声をかけてきた。
「あらあ、瑠璃ちゃんに勇人くん。君たちは次の便に乗るの?」
完全装備のサバイバルファッションに身を包んだあの美紀さんだった。
「あ、美紀さん、こんにちは。もしかしてくるうみの取材ですか?」
はっきり言って美紀さんの出現は願ってもないことで、助かった。
このまま勇人と2人きりだと精神的にキツかったから。



