くるうみ。~あなたと過ごした3日間~






あたしは自分の部屋に逃げ込み、お母さんがどうだったと訊いても放っておいてと怒鳴りつけ追い返した。


……ショックだった。


勇人が打ち明けてくれなかった事と、彼の体の異変に気付けなかった不甲斐ない自分に。


なんで言ってくれないの?


なんで気付けなかったの?


イライラして周りに八つ当たりして最低なあたし。


でも、どうしてみんなも気づいてあげなかったのと思う。


あたしは以前に学校で見た勇人の苦しげな様子と一週間前に告白してくれた2年間の入院について思い返した。


違う、やっぱりあたしが気付くべきだった。


勇人が苦しげだった時に病院に行かせていたら。


……そうだよ、今からでも遅くない。


明日は必ず病院に連れて行かなくちゃ!


そう考えたあたしは部屋から出て階段を降りると、電話帳で病院を調べはじめた。


でも、そういえばなに科がいいんだろ?


あたしが迷ってると、通りかかったお父さんが何をしてるか訊いてきたから、ついでに勇人の症状はなに科に当たるか訊いてみた。