「大丈夫です。アルバイトも今日が最後ですから……頑張らないと」
勇人らしい手が見えて、ダンボールを支えにしながら彼が体を起こす姿が見えた。
見えた横顔は青いどこかか不自然なくらい真っ白で、透き通ってさえ見えた。
あたしは足が縛り付けられたように動かない。
「バカ! いくら最後つってもそんな体で無茶し過ぎだろ!? 店長には言っといてやるから帰れ」
店員さんがそう言って肩に置いた手を、勇人は振り払った。
そして、歯を食いしばりながらこう言った。
「……ちゃんと役割は果たします。最後まで頑張らせてください。
体調を言い訳にしては逃げた事になるから。
俺は、約束したんです……大切な人と。だから、その約束を守るために今頑張らないときっと後悔してしまうから」
勇人はそう言うと、力が入らないはずの体でダンボールを抱え運びはじめる。
あたしは見ていられなくてその場を後にして走り去った。
サンドイッチは店内にいた店員さんに渡してもらうよう頼み、家まで逃げ帰るように走った。
勇人らしい手が見えて、ダンボールを支えにしながら彼が体を起こす姿が見えた。
見えた横顔は青いどこかか不自然なくらい真っ白で、透き通ってさえ見えた。
あたしは足が縛り付けられたように動かない。
「バカ! いくら最後つってもそんな体で無茶し過ぎだろ!? 店長には言っといてやるから帰れ」
店員さんがそう言って肩に置いた手を、勇人は振り払った。
そして、歯を食いしばりながらこう言った。
「……ちゃんと役割は果たします。最後まで頑張らせてください。
体調を言い訳にしては逃げた事になるから。
俺は、約束したんです……大切な人と。だから、その約束を守るために今頑張らないときっと後悔してしまうから」
勇人はそう言うと、力が入らないはずの体でダンボールを抱え運びはじめる。
あたしは見ていられなくてその場を後にして走り去った。
サンドイッチは店内にいた店員さんに渡してもらうよう頼み、家まで逃げ帰るように走った。



