くるうみ。~あなたと過ごした3日間~




つまらない顔ばかりしてたら、本当につまらない人生になる。


あたし、笑ったのはいつ?

昨日ちゃんと笑ってた?


野島のことはともかくも、別の事もちゃんと考えて反応したかな?




たぶん、昨日のあたしは……ううん、今日だって一度も笑わなかったと思う。


だからかなあ、すごくつまらない。何もかもつまらなくてやけっぱちになってた。


だから、いじけて服を選ぶのも適当で……。


今鏡で見たら、ちょっとどころじゃなく地味すぎた。
無地のTシャツとGパンだけでダンスパーティーに出るなんて、客観的に見れば恥以外の何でもない。


自分を鏡に映してみれば、確かにいろんな事が解った。


自分の目で直に自分を見られない以上は間接的にしかできないけど、客観的な目線で見れば細かい点も気にかかる。


危うく恥を掻くところだった。


額に浮かんだ汗を手のひらでぬぐい取ると、あたしは亜美に頼み込んだ。


「ありがとう、気付かせてくれて。
それで……あのさ。服を貸してもらっていいかな?」


今さらな気もするけど、このまんまの格好でダンスパーティーに出るのは流石に恥ずかしくなったから、せめてもう少しまともな格好にしたかった。