「ストップ! 瑠璃香口開けて」
目の前に可愛い包みが現れたのを見たあたしが思わず口を開ければ、その中にひょいと大好きなソフトキャンデーが放り込まれた。
甘い……。
柔らかい甘さがジンと心に染みてきた。
「……あんたの顔、見てみなよ。ヒドいから」
亜美がコンパクトミラーを目の前に掲げてあたしの顔を映してくれた。
確かに、眠れなくて目は腫れぼったいし、その周りはクマがパンダみたいについてるし、肌は荒れ放題で顔がむくんでる。
それに、つまらなさそうな暗い顔。
唇は引き結んで下がってるし、眉の間のシワが寄っちゃってる。
まるで自分が世界一不幸だと言わんばかりに。
「どう、自分が見えた?」
亜美に言われてドキンと胸が鳴った。
自分が感じていたそのままを言い当てられたから。
「お母さんに教えてもらったの。悲しい時や辛い時こそ鏡を見なさいって。鏡は自分を客観的に見直すためにもあるってさ。
不幸でつらそうな顔ばかりしてたら、不幸や辛い事しか寄ってこないって。辛くても笑えばいい、いつか幸せになれるって」
亜美が教えてくれたのは、ひとつの魔法。
まずは外見から変えて行かなくちゃいけないってこと。
目の前に可愛い包みが現れたのを見たあたしが思わず口を開ければ、その中にひょいと大好きなソフトキャンデーが放り込まれた。
甘い……。
柔らかい甘さがジンと心に染みてきた。
「……あんたの顔、見てみなよ。ヒドいから」
亜美がコンパクトミラーを目の前に掲げてあたしの顔を映してくれた。
確かに、眠れなくて目は腫れぼったいし、その周りはクマがパンダみたいについてるし、肌は荒れ放題で顔がむくんでる。
それに、つまらなさそうな暗い顔。
唇は引き結んで下がってるし、眉の間のシワが寄っちゃってる。
まるで自分が世界一不幸だと言わんばかりに。
「どう、自分が見えた?」
亜美に言われてドキンと胸が鳴った。
自分が感じていたそのままを言い当てられたから。
「お母さんに教えてもらったの。悲しい時や辛い時こそ鏡を見なさいって。鏡は自分を客観的に見直すためにもあるってさ。
不幸でつらそうな顔ばかりしてたら、不幸や辛い事しか寄ってこないって。辛くても笑えばいい、いつか幸せになれるって」
亜美が教えてくれたのは、ひとつの魔法。
まずは外見から変えて行かなくちゃいけないってこと。



