「くぉらあああ! 野島のバカやろ~! 神聖な学校で何をして……」


頭を突き出して……見えた光景は。




ペットボトルのお茶を持ち上げ、猫に背中を踏んでもらってた野島の姿だった。


「ニャン?」









恥ずかしい……


穴があったら入りたい。

アリンコの巣でもいいです。




あたしは真っ赤な顔をしてるよね、とわかる頬の熱さを晒しながら、現場の物置小屋の中で座り込みお弁当をつついてた。


「……で、なんで鈴本がここにいるわけ?」


野島はかなりストレートなパンチを浴びせかけてくれました。


何も飲み込んでないのに、ぐっと喉が詰まりそうになる。


……何か誤魔化さなきゃ。



急いで言い訳を考えてみるけど、どれもヤツを納得させられそうなものじゃない。


……う゛う゛……どうしよう。


気になったから、なんて絶対に言いたくない。


う~~んと……うんと。


あたしが一生懸命に考えてる最中でのんびりしてる野島に腹がたったけど、腹に乗せて腹を撫でてる姿を見てこれだとネタを見つけた。


「それよかさ、その猫ちゃんってずっとここにいるの? 見たことないけど」