そりゃあね。
瑠樹亜と同じグループになれたらなあ、なんて思ってた。
そうしたらだって。
瑠樹亜と同じ屋根の下で生活できるんだもん。
(たった2日だけど)
夕暮れの瑠樹亜。
お風呂あがりの瑠樹亜。
寝る前の瑠樹亜。
寝起きの瑠樹亜。
歯を磨く瑠樹亜。
農作業で汗をかく瑠樹亜。
あたしの見たことのない、想像すらできない瑠樹亜の顔が、きっといっぱい。
で、迎えたホームルーム。
学級委員の提案で、とりあえず試しに仲良し同士で適当なグループを作ってみよう、という流れになって。
早速のんとペアを組んだあたし。
当然、のんの彼氏の向井と、向井の親友らしい同じバスケ部の山本が加わって。
そこに。
誰ともペアを組まない瑠樹亜と。
同じく、(瑠樹亜とはまた違うタイプの)一匹狼の弓子(ゆみこ)さんが入って。
なんとも、凸凹な6人組が出来上がってしまったわけで。
(クラスで浮いている瑠樹亜と弓子さんを、面倒見のいい向井に押し付けたような形)
けれどもあまりの嬉しさに、あわわあわわしているあたしに、またもや決定的なチャンスが訪れた。