沖田side

…すべてを聞いた時、妙に納得した。

そして、懐かしいとも。

彼女たちのことは一つも知らないはずなのに、疑わなければいけないのに、信じている自分がいた。

変な化け物が現れ、彼女が姿を変えると不覚にも綺麗と感じていた。

別に化け物とかぜんぜん思わなくて素直にそう思ったんだ。

信じたい。

味方でいてあげたい。

守りたい。

泣き崩れる彼女を抱きしめながら、そう思った。